酸洗いって聞いたことある?酸を使った処理工程とは

金属の表面処理を行う酸洗い

日常であまり聞かない「酸洗い」という言葉をご存知ですか?金属の熱処理時に発生する溶接ヤケや錆を酸を使って洗浄する工程のことをいいますが、製品の美化だけでなく研磨の手間を省くという側面もあります。扱う金属によって洗浄に用いる酸の細かな使い分けが必要となり、酸の混合比や濃度などを誤って運用すると、効果がないばかりかかえって前よりも汚れてしまう恐れがあります。こうなってしまうと、それをなおすのに余計な手間やコストがかかってしまうことになるのです。そのコストに関していえば、酸洗いは金属の表面処理の中では比較的コストが安いことが特徴といえます。酸洗いは、金属の焼け取りにもっとも効果的な処理といえますが、その反面製品に光沢を持たせるのには適していません。

酸洗いの3つの処理工程

先に酸洗いの一般的な特徴について説明しましたが、処理工程としてはもう少し細かく3つに分類されることがあります。その3つとは、熱処理で生じた溶接ヤケや錆の除去を行う「酸洗い」、金属表面についた酸化皮膜を取り除いて活性化させる「酸浸漬」、金属の表面が変化した変質層を取り除く「エッチング」のことです。これらの金属表面処理を行うことで製品の耐久性のアップを上げ、見映えも良くします。酸を使った処理方法自体は電解研磨や化学研磨など多岐にわたり、それぞれ用途に合わせた特徴があります。専門的な技術と設備を要する処理となるため、このような表面処理を行っている業者に依頼するのが一般的です。

金属製品の汚れやサビは酸洗いで取り除くのが効率的ですが、酸性の薬剤は刺激が強いので素手で触らないように注意します。また、作業中は換気を行って有害な蒸気の吸引を防ぐように心がけることが大切です。